(小ネタ)IISのApplicationPoolIdentityでデータベースへのアクセス許可を設定する
以前にメモしていたのに、忘れていて余分な時間を費やしてしまったので、忘れないようにブログに残しておく。
以下のサイトを参考にWebアプリケーションを作成し、リモートのIIS上にデプロイする。
Webサイトを追加した場合に設定を変更しなければ、アプリケーションプールのユーザーにはApplicationPoolIdentityが使用される。
WebアプリケーションからDBに接続するには、ApplicationPoolIdentityのユーザーでデータベースへのアクセス許可を設定する必要がある。
以下の2サイトを押さえておけば大体OK。
ASP.NET で MSSQL に Windows 認証で接続 - クリエイティブWeb
How to add the ApplicationPoolIdentity to a SQL Server Login – Eric Parvin(英語だけど、調べたことが全て書いてある)
以上。(ほとんどリンクだけど、リンク先が十分わかりやすいので、備忘録ということで一つ)
(小ネタ)SQL Server Management Studio (SSMS) のSQLフォーマットには、ApexSQL Refactor が良さげ
SQL Server Management StudioのSQLの書式をフォーマットするのに、SQL Server 2012の時は、「Poor Man's T-Sql Formatter SSMS & Visual Studio AddIn」を使っていました。
SQL Server 2014にも対応していたのですが、SQL Server 2016にはその時点では対応しておらず*1、代わりのソフトを探していて「ApexSQL Refactor」を使い始めました。
ApexSQL Refactor もインストールした時点では、あまり使いやすくなかったのですが、最近のアップデートでフォーマットの設定画面がわかりやすくなっており、細かい設定も可能になってだいぶ使いやすくなりました。
なので、SQL Server Management Studio (SSMS) のSQLフォーマットには、ApexSQL Refactor が良さそうです。
ちなみに、どちらもフリーです。
以上です。
*1:今回調べたら Poor Man's T-Sql Formatter SSMS & Visual Studio AddIn もいつの間にか最新のSQL Serverに対応していました。
NLogを使用して、開発環境と本番環境でログの出力先を切り替える設定について
問題
Webアプリケーション開発でNLogを使ってログ出力をしていて、本番環境に乗せることになった時に、開発環境と同じパスにログを出力できない事ってありますよね。
例えば、開発時はソリューション内のフォルダに出力していたけど、本番ではWebから参照できない場所に出力したりとか、他のソフトやシステムの連携のためにログの出力先が決められていたりとかです。開発環境、テスト環境、本番環境でログ出力先が異なるというケースもありそうです。
そういった場合にどうすれば良いのか?調べました。
調査
とりあえず、以下の公式ドキュメントを見てみたり、検索エンジンで調べてみましたが、NLog.configにはそういった設定はなさそうでした。(調べたのは少し前なので最新の情報では変わっているかもしれません)
対処方法
NLog.config→Web.configへの設定の移動
では、どうするか。今回使用した方法は、NLog.configを使わないという方法です。実は、NLog.configの設定は、Web.configに書くことが出来ます。
まず、先頭で、nlogセクションを使用する事を宣言します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <!-- For more information on how to configure your ASP.NET application, please visit https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=301880 --> <configuration> <configSections> <!-- For more information on Entity Framework configuration, visit http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=237468 --> <section name="entityFramework" type="System.Data.Entity.Internal.ConfigFile.EntityFrameworkSection, EntityFramework, Version=6.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" requirePermission="false" /> <!-- ↓この行を追加 --> <section name="nlog" type="NLog.Config.ConfigSectionHandler, NLog" /> </configSections>
次に、ファイルの最後にnlogセクションを追加します。(追加する場所はどこでも良いと思いますが、わかりやすいので最後にしました)
<providers> <provider invariantName="System.Data.SqlClient" type="System.Data.Entity.SqlServer.SqlProviderServices, EntityFramework.SqlServer" /> </providers> </entityFramework> <!-- 以下の一連の行を追加 --> <nlog xmlns="http://www.nlog-project.org/schemas/NLog.xsd" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"> <targets> <target xsi:type="File" name="f" fileName="${basedir}/logs/current.log" layout="${longdate} ${uppercase:${level}} ${message}" archiveEvery="Day" archiveFileName="${basedir}/logs/archive_{#}.log" archiveNumbering="Date" archiveDateFormat="yyyyMMdd" maxArchiveFiles="3"/> </targets> <rules> <logger name="*" minlevel="Trace" writeTo="f" /> </rules> </nlog> </configuration>
ちなみに上記の設定は、以下の過去記事からコピーした内容です。
そして、設定が重複してしまうのでNLog.configを削除します。
この状態でアプリケーションを起動して、ログが出力されていることを確認します。
Web.config変換を使用した切り替え
いよいよ、開発環境と本番環境で切り替える設定ですが、Web.configに設定が書けるという事は、Web.config変換を使用することが出来るということです。
以下のサイトを参考にして、発行先ごとのWeb.config作成することで、発行時にNLogによるログの出力先を切り替えることが出来ます。
最後に、発行先ごとのWeb.config(Web.発行先プロファイル名.config)の内容をのせておきます。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <configuration xmlns:xdt="http://schemas.microsoft.com/XML-Document-Transform"> <nlog xmlns="http://www.nlog-project.org/schemas/NLog.xsd" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" autoReload="true"> <targets> <target name="f" fileName="D:/WepApplicationLogs/current.log" archiveFileName="D:/WepApplicationLogs/archive_{#}.log" xdt:Transform="SetAttributes" xdt:Locator="Match(name)"/> </targets> </nlog> </configuration>
ログ出力パスとアーカイブ用のパスを変更しています。それ以外の設定は元のWeb.configの内容をそのまま引き継ぎます。(Web.config変換の機能)
発行先が複数ある場合でも、各ファイルの設定を変えることで対応できるのでなかなか便利です。
以上です。
(小ネタ)ASP.NET MVC でテキストボックスに小数を入力する時に日本語入力をオフにする方法
今回も以下に関連した話題。
二つ前の記事でも書きましたが、上記ではinputタグのtype属性が「text」になってしまうため、フォーカスが当たった時に日本語入力モードになってしまいます。
これだと数字を入力した後にいちいち確定しなければならないため、小数を入力するフォームが続いたりするとかなり面倒くさいです。これを解決する方法を調べました。
全てのケースで対応できる解決策ではないのですが、スタイルシートで制御できます。
以下のように、style属性にime-mode: disabled
を設定します。
@* EditorForの場合 *@ @Html.EditorFor(model => model.Published, new { htmlAttributes = new { style = "ime-mode: disabled" } }) @* TextBox,TextBoxForの場合 *@ @Html.TextBox("Published", null, new { style = "ime-mode: disabled" })
テキストボックスにフォーカスが移ると、IMEが無効になるためtype=text
のテキストボックスでも直接入力モードになります。
注意点1
IMEが無効にされた状態で、他の日本語入力が必要なテキストボックスがある場合、そのテキストボックスにフォーカスが移っても、そのままでは日本語入力が出来るようにはなりません。
日本語入力を可能にするためには、そのテキストボックスのstyle属性にime-mode: active
を設定する必要があります。(設定の仕方は上と同じです)
注意点2
全てのケースで対応できる解決策ではない理由は、これはリンク先で書かれているように、Chrome、Opera、Safariではサポートおらず、廃止予定のプロパティだからです。
今回の目的は小数の入力作業の効率化であり、Chrome等を使用することは想定していないため、この方法を取りました。
以上です。
Windows Containersで複数アプリケーションを運用する事例って見ないな
サーバー更改により、今後はWindows Server 2016を使うことになるので、Windows Containersで試してみたいなと思っているのだけど、複数アプリケーションを運用する事例が見つからない。
Docker(というかLinuxコンテナ)では、nginx+nginx-proxyを使用することで、1コンテナ1アプリケーションで、1サーバーに複数コンテナを設定し、パスによってコンテナ(アプリケーション)を分けることが出来るようだけど。
やりたいのは、ASP.NET MVC(ASP.NET Coreではない)の複数アプリケーションの運用なので、nginxではないんだよなあ。Windows Containers上のIISでARRを使用してリバースプロキシを構築した事例になるんだろうけど。
ASP.NET MVC で inputタグの type属性を指定する
上記を行うと表示は変えられるのですが、実はinputタグの type属性が全て「text」になってしまいます。
これだと日付項目に bootstrap-datepicker を使用する時にinputタグをtype="datetime"
で絞り込めないため、その解決方法を調べました。
以下のように、class属性やstyle属性を設定する時と同様にTypeプロパティに値を指定すれば良いようです。
@* EditorForの場合 *@ @Html.EditorFor(model => model.Published, new { htmlAttributes = new { @class = "form-control", Type = "datetime" } }) @* TextBox,TextBoxForの場合 *@ @Html.TextBox("Published", null, new { @class = "form-control", Type = "datetime" })
以上です。
(小ネタ)Entity Framework でタイムアウトの設定方法まとめ
ExecuteSqlCommandでストアドプロシージャを実行した時にタイムアウトが発生してエラーになってしまったので、タイムアウトの時間を変更する方法を調べてみました。
また、デバック実行時にDB接続でタイムアウトがぼちぼち発生して面倒なので、コネクションタイムアウトの方法も調べました。
DBはSQL Serverです。
コマンドタイムアウト
ストアドプロシージャ実行時のタイムアウトの時間を変更する方法。
DbContextクラスを継承したクラスのDatabaseプロパティに設定する。(既定値は30秒)
//コンストラクタで指定する場合 this.Database.CommandTimeout = 60;
EntityFramework(24):落穂ひろい:Gushwell's Dev Notes
SqlCommand.CommandTimeout プロパティ (System.Data.SqlClient)
接続タイムアウト
デバック実行時のタイムアウトの時間を変更する方法。
Web.configのconnectionString属性に追加する。(既定値は15秒)
Connection Timeout=30
[SQL Database] 接続タイムアウトの発生を改善したい – Microsoft SQL Server Japan Support Team Blog
以上です。