JJUG CCC 2015 Spring の感想・続
昨日に引き続き、JJUG CCC 2015 Springの感想を書いていきます。
全体タイムテーブルは、コチラ
G-4 あなたとAndroid!? 今すぐダウンロード!〜Android開発で変わる SIerのJava技術事情について〜
ここから、3連続G会場でのセッションを聞きました。最初はSIerでAndroidアプリ開発を行った経験を語ったセッション。
Androidアプリ開発を経験せずに、SIerの下請け会社を抜けてしまったので、大規模なアプリ開発ではどんなフレームワークやライブラリを使うのか興味がありました。
まず、プロジェクトに参加する前の思惑が、自分も多かれ少なかれ同じような事を考えていたのが面白かったです。Eclipseショートカットとか、MyBatisの話とかw。
本題の開発環境は、IDEにAndroid Studio、バージョン管理にGit/GitBucket、ビルドにGradle、CIにJenkins、リポジトリ管理にArtifactoryとなかなか充実していました。
ここではGradleとGroovyのSimpleTemplateEngineをオススメしていたのが印象的でした。G会場だからでしょうか。Gradle徹底入門は、Androiアプリ開発を始めるときには買おうと思います。SimpleTemplateEngineを調べていると、G*Magazine Vol.6で紹介されているのを発見。こちらも後で読もうと思います。
どうでもいいことですが、「G*Magazine」でGoogleの画像検索をすると、ガチムチな男の写真がヒットするので、結構ゲンナリします。
次にAndroidアプリ開発で使用したライブラリの紹介をしていました。VIEWからControllerへの定型処理の削除には、AndroidAnnotationsが良いようです。DBには、SQLiteを使用し、接続や管理にSQLite Open Helperを使用。SQLite Open HelperはORMでは無いので、ORMとしてActive Androidを使用(開発は止まっているらしいですが)。DBのデバッグ操作には、TelnetSqliteとRDBAssistantというライブラリが便利だそうです。また、SQLiteのロックの問題など苦労した点についても話していて勉強になりました。 帳票は、Android側で作るのはかなり手間がかかるのでサーバー上で生成するなどの判断も大事だなと思いました。
Android端末とサーバの通信には、DefaultHttpClientではなく、HttpURLConnectionを使うなどのノウハウはやってみないとわからないところですね。
サーバー側の開発でも、結構挑戦されていて、JAX-RS(Jersey)でAPIを作成したり、認証にOAuth2(Apache Oltu)を使っていたりと。ここら辺は駆け足だったので詳細が不明なのが少し残念でした。
実際にプロジェクトに入ってみないと開発に関するまとまった情報を得るのは難しいので、今回のセッションは聞いて良かったと思います。
G-5 Grails 第3章 進化したSpring-bootベースフレームワーク
ここから、JJUGなのにJGGUGのような2セッション。とりあえずミニ四駆の人が大人気でした。
セッションを聞いて、Grails 3を始めることが出来るかというと出来ないのですが、これから何を押さえていけば良いのかがわかりました。 まず以下の三つは、Grailsから独立して使用することができるようになったらしいので、サンプルで試してみたいですね。
Asset Pipeline
調べたところ、jsやcssの更新時にブラウザのキャッシュのことも考慮してくれるのは便利そうです。
Ctrl+F5
とかを押さなくてもよくなるかな?Standalone GORM
スクリプトから実行できるのが良いですね。すぐに試せそうです。
Standalone GSP
テンプレートエンジンっぽく使えそうです。
Grails 3は、Groovy 2.4, Spring 4.1, Spring Boot 1.2, Gradleといった様々な技術が組み合わされていて、書籍の紹介がされていたのでそれぞれについて一言。
-
Versionが1.8とちょっと古いけど、内容的には問題ないかな。最新の情報は「G*Magazine」等を参照すればいいか。
-
持っていないのでAmazonのレビューを参照すると、Spring 4についての情報がほとんどのっておらず、唯一の4の情報がSpring Bootの部分らしいので、買う必要は無いかなと思った。
はじめてのSpring Boot―「Spring Framework」で簡単Javaアプリ開発 (I・O BOOKS)
持っていないけど、著者がSpring界で有名な槇 俊明さんだし、Amazonレビューの評価も良いので、買おうかなと思っています。
Gradle徹底入門 次世代ビルドツールによる自動化基盤の構築
もっていないのですが、Androidのセッションでもオススメされていたので、近いうちに買おうかなと思っています。Amazonのレビューも良いですね。
-
Groovyを例として使用して、Spring Bootの説明をしていて面白いらしいけど、洋書なので最初に読むのはハードルが高いなと思う。
他にもいろいろとあったけど、使っていないのであまりわからなかった。今週金曜日のG*ワークショップZがGrails 3のハンズオンなので、そこで改めて学ぼうと思います。
Intellij IDEA Community Editionでも開発できるのは良いですね。後は、Spring Bootを学びましょうということらしい。
G-6 Java開発の強力な相棒として今すぐ使えるGroovy
Javaは使っていて、ライブラリ(Guavaとか、Lombokとか、Apache Commonsとか)を使ったり、IDEのショートカットを覚えたり、自作ツールを作ったりして生産性を上げることに力を注いでいる人に対して、Groovyを説明して、圧倒的な生産性を理解してもらうセッションでした。
セッション内で紹介されたスライドは、全体の一部ということなので改めて見返すことが推奨だそうです。サンプルコードの場所とかも紹介されているので、スライドではなくスピーカーの中野 靖治さんのブログを載せておきます。
実際、スライドの114ページのjsoupを使用したHTMLスクレイピングの例を参考にして、日曜日の統一地方選の結果を、NHKのサイトを参照して取得するとかも出来そうです。 知らない内容も結構あったので、見返そうと思います。
まとめ
セッション自体は、もう一つあったのですが結構いい時間になっていたのと明日用事があったので、最後の時間帯のセッションと懇親会には参加せずに帰りました。今回、参加者が多く、新しい人も多かったみたいで活気のあるセッションになっていました。個人的にも十分ためになるカンファレンスだったと思います。みなさん、お疲れ様でした。