VSUG DAY FINALに参加してきた。
イベント参加レポートが毎回遅くなってしまった。またも2カ月くらい前になってしまいましたが、参加した感想を書いておきます。
FINALということで、過去をふりかえる内容がありましたが、自分は初めてなので、そんなこともあったんだーというくらいの気持ちで聞いていました。
最新情報の提供というのはありましたが、書いているのが2カ月後なのでそれを書いても新鮮味はないと思います。
ということで、今後の役に立つかもしれないアーキテクトによるパネルディスカッションの感想を書きます。
パネルディスカッションは、マイクロソフトの榊原さん、萩原さん、JJUG会長の鈴木さん、VSUGの小井土さんの4人で行われました。モデレーターはVSUGの福井さんです。
各氏の肩書などは公式サイト(VSUG DAY ~THE FINAL~)を参照してください。
スライド:
www.slideshare.net
ビジネス要求に対してどのように技術をマッピングするか?
ここでは「ステークホルダーは誰がいるか?非機能要件のとりまとめをどうするか?」という話が出て、それに対して「ユーザー数、扱うデータ量、トランザクションの有無のどれを柔軟にするのかを考える」という答えがあったり、 「売り文句になるものを用意する。営業マンとユーザーで必要なものは変わる」という話が興味深かったです。
ここから要求の聞き取りをどうやるかという話に発展して、「エンジニアは広く見渡すことが出来るので、ビジネスのモデリングを行う」ことや「チームとして全体的な方針を作る」こと。その中で「30年前作られたの複雑なロジックで現代ではいらないものを捨ててもらうために、当時はなぜ必要になったのかを聞き、改めて現在必要なのかを問い合わせる」などの具体策が語られたり、「技術者ではない経営者は技術についてわからないから安全を重視する。シンプルに説明することが必要」というアドバイスがありました。
どのように新技術をキャッチアップしているか?
ここでは自分の得意分野をもつこと、アンテナを広げること、面白そうなものは試してみること、ネットワークをたどって興味を広げることなどが話されました。
SNSの活用がカギだと感じました。その上で「新技術がこなれたかの境界を見ている。最新技術で開発しているエンジニアや企業がいるからといって使えるかどうかはわからない」とか「競合を見る。MySQLとSQL Serverなど関連性・多様性を学べる」とか参考になる見方があると感じました。
一方でコミュニティなどで直接聞いたりディスカッションするという話もあり、人のつながりも侮れないと思いました。
最もコスパが良いのは本を読むことであり、勉強会をみんなでやったりしながら、学んだ技術を見直して自分頭で考えるなど積み重ねる以外にショートカットはないというのはそうだなと。
新しい技術をアーキテクチャに適用するタイミングは?
ここでは「ステークホルダーに説明できるか」、「責任を取る覚悟があるか。出来ないことは出来ないという。詳しい人がいるか」や、「コンポーネント単位であればこっそり適用してしまう。ただしリードアーキテクトを除く」などの心強い話もあったり、一方「セキュリティは最初に考える」とか「運用コストの視点を持つ」とか「バランスを取るのは難しい。周りの開発者もステークホルダーと考える」などの考えさせられる話も。
若い開発者に伝えたいことは?
ここはあまりメモを取れなかったのですが、「説明できることの大切さ」が言われていました。
うまくまとめられていませんが、あまり他では聞くことが出来ないメンバーで話を聞けたのが良かったです。JJUG会長の鈴木さんが榊原さんを尊敬していたのが印象的でした。
(小ネタ)SQL Server のテーブルをまとめて選択して削除したい
データベースの削除やSQLを実行するのではなく、GUIでテーブルを選択して削除したい場合のメモ。
SQL Server Management Studioや、Visual Studio上のサーバー エクスプローラーではなく、SQL Server オブジェクト エクスプローラーを使う。
外部キー制約なども考慮して削除してくれます。
Unity で AOP
Unity で AOP
.NETのDIコンテナとしてUnityを使用していて、DIコンテナを使うならばAOPでログをはさみこめると便利だなと思って調べてみました。
Javaだとバイトコードをいじって目的を達成してしまう黒魔術なライブラリがあるけれど、C#ではCLR周りは良くわからないのでそう言った方法ではなく、インターフェースを使用する方向で調べました。
たどり着いたのが以下のサイト。Unityのバージョンが少し古いですが、設定方法は同じで行けました。
あとは公式サイトの以下の「Dependency Injection with Unity」というドキュメントに詳しい情報が載っています。(英語ですが)
patterns & practices - Unity - Documentation
ASP.NET MVC で AOP
Windows Forms等の場合は上記を応用してということになると思いますが、ASP.NET MVC はそうもいかないです。さらに言うとこっちの方が必要になると思うので引き続き調べました。
色々とググったのでサイトは覚えていませんが、最終的に以下の手順になりました。
ASP.NET MVC への導入方法
- NuGetから「Unity」「Unity.Mvc」「Unity.Interception」をインストール
- App_Startフォルダに出来たUnityMvcActivatorクラスのStartメソッドのコメントを外す
- UnityConfigクラスのRegisterTypesメソッドにマッピングを記入する
修正したソースはこんな感じです。
2.UnityMvcActivatorクラス
public static void Start() // 修正後 { var container = UnityConfig.GetConfiguredContainer(); FilterProviders.Providers.Remove(FilterProviders.Providers.OfType<FilterAttributeFilterProvider>().First()); FilterProviders.Providers.Add(new UnityFilterAttributeFilterProvider(container)); DependencyResolver.SetResolver(new UnityDependencyResolver(container)); // TODO: Uncomment if you want to use PerRequestLifetimeManager Microsoft.Web.Infrastructure.DynamicModuleHelper.DynamicModuleUtility.RegisterModule(typeof(UnityPerRequestHttpModule)); }
3.UnityConfigクラス
public static void RegisterTypes(IUnityContainer container) // 修正後 { // NOTE: To load from web.config uncomment the line below. Make sure to add a Microsoft.Practices.Unity.Configuration to the using statements. // container.LoadConfiguration(); // TODO: Register your types here container.AddNewExtension<Interception>(); container.RegisterType<IProductRepository, ProductRepository>(GetInterfaceMembers()); } private static InjectionMember[] GetInterfaceMembers() // 追加 { return new InjectionMember[] { new Interceptor<InterfaceInterceptor>(), new InterceptionBehavior<LoggingInterceptionBehavior>() }; }
LoggingInterceptionBehaviorクラスは上記サイトと大して変わらないですが、ログ出力にNLogを使用しているので自分の備忘録として残しておきます。
LoggingInterceptionBehaviorクラス
using Microsoft.Practices.Unity.InterceptionExtension; using NLog; using System; using System.Collections.Generic; namespace SampleApp.Utility { public class LoggingInterceptionBehavior : IInterceptionBehavior { private static readonly Logger logger = LogManager.GetLogger("TLog"); public IMethodReturn Invoke(IMethodInvocation input, GetNextInterceptionBehaviorDelegate getNext) { var methodBase = input.MethodBase; logger.Trace($"{methodBase.DeclaringType.Name}.{methodBase.Name} Start"); var result = getNext()(input, getNext); logger.Trace($"{methodBase.DeclaringType.Name}.{methodBase.Name} End"); return result; } public IEnumerable<Type> GetRequiredInterfaces() { return Type.EmptyTypes; } public bool WillExecute => true; } }
これでDIしたオブジェクトのメソッドが実行される前後で、インターフェース名とメソッド名をログに出力することが出来ます。
インターフェース名を実装クラス名にしたい気もしますが、プロダクトではインターフェースと実装クラスは1対1になるのでまあいいかなと。
おまけ
Controllerでも同じことをしたい場合は、ActionFilterAttributeを実装したフィルターを用意することになりますね。
2016/5/11 追記
Disposeメソッドで困る(ログ出力が全てIDisposableになる)ので、ログ出力を実装クラス名にする方法を追加で調べました。以下の方法で可能でした。
LoggingInterceptionBehaviorクラスのInvokeメソッドの抜粋
logger.Trace($"{input.Target.GetType().Name}.{methodBase.Name} Start");
確認環境:
Unity 4.0.1
Unity.MVC 4.0.1
Unity.Interception 4.0.1
ASP.NET MVC 5.2.3
Visual Studio 2015
Windows 8.1 Pro
第17回 Tokyo Atlassian ユーザーグループ に参加した
こちらも2カ月くらいたってしまって今更感がありますが、参加したので感想を書いておきます。
Confluence上でKPIをレポート自動生成によって共有する
レポートにテンプレートエンジンを使用して、Webアプリのようにレポートを作成するという内容でした。ConfluenceはREST APIを提供しているので、色々なことが出来るのだなと思いました。
Bambooによる継続的デリバリー
ConfluenceやJIRAに比べて、取り上げられる機会が少ないBambooについてまとまった内容を発表されていました。また、Gebという画面周りのテストを行うツールを使ったテストのやり方なども取り上げられていました。
質疑応答でプルリクエストの様子(マージされるためには何人のレビュー承認が必要か等)の話もあり、勉強になりました。
JIRA / Confluenceの必須プラグインはこれだ
便利そうなプラグインが色々と紹介されていました。庶務さんがConfluenceを使用しているというのが面白かったです。それとプラグインをインストールすると管理者の仕事が増えるというのは、導入して見ないとわからないことだなと思いました。
あと、スピーカーの方の発言ではないのですが、ネットワーキングの時間にAtlassian社員さんに聞いたConfluenceの使い方で、
「まずはユーザースペース(自分用スペース)にメモを残していって、他の人にも役に立ちそうだったり、マニュアルとして残す必要が出てきたときに清書する」
が良さそうだったので、がんばらずに使っていこうと思いました。
イベント情報サイト(プレゼン資料が公開されています)
CodeIQの忘年会に参加した
4カ月近くたってしまいましたが、昨年末にCodeIQ大忘年会に参加したのでその記録を残しておきます。
最初は元グーグルエンジニアの及川さんの話を聞いた。Qiitaの社内で行われている取り組みなどが知れて興味深かった。ChatOpsすごい。
次に、倉貫さんと栗栖さんの対談があった。リモートワークの話。採用の話。コードの品質の話があった。リモートワークはなかなか自分がその状態になることは想像できないのですが、エンジニアの仕事は時間に縛られるものではないので有りなのかもしれないと思った。
採用の話では、面接を何度も行う事や、仕事を一部まかせてみる、1年以上検討するなど、息の長い丁寧な取り組みが必要なのだと思った。また、重視することとして、技術力はもちろんだけど、向上心が重視されていて、それを会話でを通じて引き出し見極めるというのが、よく考えられているなと思った。
その次は、Caveさんの話。ゲーム会社の生々しい話で面白かった。ゲーム会社もコミュニケーションでなんとなるということで意外とSIerみたいなところがあるなあと感じた。
その次は、澤さんのプレゼンのプレゼンでした。プレゼンで重要なのは1.ビジョン:Why何のためと2.What何を伝えるが大事で、3.話術:Howどうやってはその次だというのが印象でした。内容盛りだくさんなのでプレゼン資料を見ると良いと思います。
LT前の最後は、伊藤さん、増井さん、喜屋武さんによるパネルディスカッション。伊藤さんの影響力はすごいと思う。寿司対談の最終回が炎上した話をされていて、そう言えば見逃していたので見ようと思った。
あとはLT。ちょまどさんが可愛い外見に反してガチなエンジニアだったのですごい。あときゃんちさんは美人。
他の方のレポート他: